出版社:PHP研究所
スタッフによる本の紹介:
NHKの気象キャスターでおなじみの斉田さん。でも斉田さんは子どもの頃から気象予報士になりたかったわけではありません。
医学の道を志していましたが叶わず、大学の水産学部に入って経験した乗船実習が、
今の職業を考える転機となったのです。それから気象予報士の勉強を始め、2回目の
受験で在学中に試験に合格します。その後入社したテレビ局では気象キャスターとし
て配属されず、報道記者として命について報じる仕事に向き合ううちに迷いが生じ、
退社します。
前半は順風満帆ではなかった道のりが描かれますが、後半は気象予報士となった斉田
さんが心がけていることや、経験を積み、常に見識を広げておくことの大切さが、事
例とともに挙げられています。
また、近年の自然災害の被害から、私たちの防災意識も変化し、「計画運休」も実施
されるようになりました。こうした予測の精度向上が、気象情報の新たな活用方法を
広げる役割を担っているのだそうです。
今日の天気を見て明日の天気を予想することは今と未来がつながっているということ。
気象や防災の知識だけでなく、斉田さんの伝えたいことがいっぱい詰まった1冊です。
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