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素数ゼミの謎

書影「素数ゼミの謎」

吉村 仁/著
石森 愛彦/絵
出版社:文藝春秋
スタッフによる本の紹介:
「素数」って何でしたっけ?
そうそう、「1」と「その数」でしか割り切れない自然数のことでしたよね。
2・3・5・7・11・13・17・19……。
この本で解説されるのはその「素数」と名を付けられたセミ「素数ゼミ」です。
またの名を「周期ゼミ」ともいい、実に正確に13年または17年で成虫になり、
しかも大量発生するという特徴があります。
ここで、なぜ13年と17年なの?しかも長くない?大量発生?って思いますよね。
このようにセミの不思議な点をまず挙げて、著者がその謎をおもしろく解き明
かしていきます。
といっても単なるセミの生態の話ではありません。地球の気候や地学から数学
の最小公倍数まで、流れるように話が進みます。壮大で幅広い分野にまたがり
ますが、理科や数学の知識がなくても読めるほどわかりやすく書いてあります。
それにイラストもかわいいので文章と一緒に頭に入ってきます。
最後まで読むと先ほどの疑問がすべてつながって、すっきり納得。太古の昔か
ら今日までよく生き残ってきたね、とセミを見る目が変わる1冊です。

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