出版社:新潮社
スタッフによる本の紹介:
十二国記シリーズの序章にあたる『魔性の子』。クラス内の生徒とは異なる雰囲気を放っている高校生の「高里」が主人公です。彼は小学生の頃神隠し
にあって、その間の記憶がありません。その上、彼に危害を加えたものはな
ぜか必ず報復に遭い、命を落としたりもします。ですが彼は超能力者でも、
相手のことを恨んだり呪ったりしているわけでもないのです。あまりに奇怪
なので中盤くらいまではホラー小説かと思いました。
『魔性の子』の時代設定は現代なのでファンタジー感は控えめですが、
「十二の国に、十二の王」と、彼が忘れた記憶を少しずつ思い出すにつれ、
読み手もますます知りたくなってきます。
刊行は1991年、30年以上も読み継がれている異国ファンタジー。
実はまだ完結しておらず、物語は続いています。それも楽しみなんですけど
ね。山田章博氏の挿画もお見逃しなく。
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