出版社：毎日新聞出版
スタッフによる本の紹介：
ティーンズにも人気の作家、辻村深月さんが「毎日小学生新聞」で連載していたエッセイをまとめたのがこちらの本。
ローティーン向けに、自分の気持ちを伝えることの大事さについて語り
かけています。
うまく言えなかった気持ちが自分の中に残ってしまったこと、思っても
いないのに他の人に合わせて同じことをしてしまったこと、誤解されて
そのままになってしまったことなど、大人でもあります。まだ悩んだり
迷ったりすることの多い年代なら、なおさら。それなら自分の本当の気
持ちを自分で確かめ、それを言葉として伝える練習をしてみよう。その
ためには言葉が持っている意味や感覚と自分の気持ちがちゃんとつなが
るようにしよう。言葉を考えるという哲学のような内容も、物語を創作
する作家さんが書くととてもやわらかく感じます。「苦手」と「嫌い」
の章に書いてある、自分がなぜそれを「苦手」なのかを分析したら「苦
手だけど好き」と楽しめるようになった、というくだりは自分の気持ち
にたどり着いた著者の喜びに満ちています。
共感できる人は多いかもしれませんね。
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